トップグループのカウントダウン表

保険期間(X年7月1日~XX年6月30日)

①トップバイヤー:1億円の与信バイヤー(シンガポールの代理店)
契約締結日 支払条件 最高債権残高(最高契約残高) 船積日 支払期日 年間予想売上高
X年7月20日 月末締め4月後払い 1億円(1億2500万円) X年9月20日、X年10月20日、 X年11月20日、X年12月20日 (イ)XX年1月31日①、(ロ)XX年2月28日、(ハ)XX年3月31日、(ニ)XX年4月30日 1億円(=2500万円×4本)×3回=3億円
公的保険の場合 各支払期日+最大45日以内 (損失等発生通知期限) 各FOB価格=船前の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日に「決済されるべき額」=船後の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日+3月(保険金請求可能日)
XX年3月16日、4月13日、5月14日、6月13日 各2500万円 2375万円 2500万円 XX年4月30日、XX年5月28日、XX年6月30日、XX年7月30日 各2500万円(通常請求時に権利行使等を委任)
↓ 信用危険のかからない格付けへダウン
XX年9月10日に2本分の回収⇒回収金通知
(委任したサービサーが功を奏したもの)
各船前の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 各船後の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 支払限度額 (バイヤー単位)
2375万円×80%=1900万円 2500万円×90%=2250万円 (a)船前後の限度額設定型貿易保険 (1億円+2500万円)×90%=1億1250万円 (b)船前の簡易通知型包括保険 (c)(9000万円)×50%=4500万円(c)船後の簡易通知型包括保険及び企業総合保険 1億円×90%=9000万円
民的保険の場合 請求日(通常船積日=インボイス日) 請求日+最長決済期間 (不払いと見なす日) 請求日+最長決済期間+最大30日以内 (支払遅延通知期限) 支払遅延通知期限+標準150日(待機期間満了日) (保険金請求可能日)
X年9月20日 XX年3月18日② XX年4月16日(4本の未収債権分の債権回収を委任)1億円 XX年9月13日(2本の正味債権分) 総請求額1億円-総回収額5000万円=5000万円
民的保険の最高債権残高=与信設定額(損失額の上限) 延長可能期間
1億円 ①-②=47日 ↓与信設定額の撤回
XX年9月10日に半額回収による損失額の圧縮
(委任した債権回収会社が功を奏したもの)
支払限度額(セラー単位:11社分)
支払限度額(セラー単位) 5000万円×90%=4500万円(残枠)
1億円×90%=9000万円 正味債権5000万円を「請求扱い」へ
(注)支払期日(1月31日)+60日=3月31日(60日原則)

第2グループのカウントダウン表

保険期間(X年7月1日~XX年6月30日)

②第2グループ:3000万円の与信グループ(中国、香港、マレーシア、アラブ首長国連邦の各代理店)
契約締結日 支払条件 最高債権残高(最高契約残高) 船積日 支払期日 年間予想売上高
X年9月20日 月末締め3月後払い 3000万円(4000万円) X年11月20日、X年12月20日、 XX年1月20日 (ホ)XX年2月28日③、(ヘ)XX年3月31日、(ト)XX年4月30日 3000万円(=1000万円×3本)×4回×5社=6億円
公的保険の場合 各支払期日+最大45日以内 (損失等発生通知期限) 各FOB価格=船前の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日に「決済されるべき額」=船後の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日+3月(保険金請求可能日)
XX年4月13日、5月14日、6月13日 各1000万円 950万円 1000万円 XX年5月28日、XX年6月30日、XX年7月30日 各1000万円(通常請求時に権利行使等を委任)
↓信用危険のかからない格付けへダウン
XX年6月13日に「事故扱い」後の全額回収⇒入金通知
(セラーによる回収主体が功を奏したもの)
各船前の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 各船後の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 支払限度額
950万円×80%=760万円 1000万円×90%=900万円 (a)船前後の限度額設定型貿易保険 (3000万円+1000万円)×90%=3600万円 (b)船前の簡易通知型包括保険(c)(2700万円)×50%=1350万円 (c)船後の簡易通知型包括保険及び企業総合保険 3000万円×90%=2700万円
(注)保険料率算式のy= ax+b における a と b は非常危険の指数のもとで国別引受基準に係る国別カテゴリーの変更に反映するもの。
民的保険の場合 請求日(通常船積日=インボイス日) 請求日+最長決済期間 (不払いと見なす日) 請求日+最長決済期間+最大30日以内 (支払遅延通知期限) 支払遅延通知期限+標準150日(待機期間満了日) (保険金請求可能日)
X年11月20日 XX年5月18日④ XX年6月16日予定(3本の未収債権分の債権回収を委任)
3000万円
XX年11月13日(予定)⇒「事故扱い」&「請求扱い」が免れる
民的保険の最高債権残高=与信設定額(損失額の上限) 延長可能期間 XX年6月13日(全額回収)⇒「事故扱い」が免れる
(セラーによる回収主体が功を奏したもの)
↓継続的取引の続行
支払限度額(セラー単位:11社分)
3000万円 ③-④=80日 5000万円×90%=4500万円(残枠確保)
(注①)支払期日(2月28日)+60日=4月28日(60日原則)
(注②)保険契約の締結時に標準80%相当額の保険料を前払いし完結した保険契約のもとにあり、保険料の調整の余地がなくカントリーリスクの余波を受けた場合に「損失額の上限」の引き下げにあたる与信設定額の一律削減が想定されるもの。

第3グループのカウントダウン表

保険期間(X年7月1日~XX年6月30日)

③第3グループ:1000万円の与信グループ(タイ、フィリッピン、インドネシア、インド、メキシコの各代理店)
契約締結日 支払条件 最高債権残高(最高契約残高) 船積日 支払期日 年間予想売上高
X年11月20日 月末締め2月後払い 1000万円(1500万円) XX年1月20日、 XX年2月20日 (チ)XX年3月31日⑤、(リ)XX年4月30日 1000万円(=500万円×2本)×2回×5社=1億円
公的保険の場合 各支払期日+最大45日以内 (損失等発生通知期限) 各FOB価格=船前の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日に「決済されるべき額」=船後の保険価額 (損失額の上限) 各支払期日+3月(保険金請求可能日)
XX年5月14日、6月13日 各500万円 475万円 500万円 XX年6月30日、XX年7月30日 各500万円(通常請求時に権利行使等を委任)
↓ 信用危険のかからない格付けへダウン
XX年1月10日に「請求扱い」後の全額回収⇒回収費用の負担申請
(保険会社の指示のもとで回収費用を負担し、功を奏したもの)
各船前の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 各船後の信用保険金額 (支払い保険金の上限) 支払限度額
475万円×80%=380万円 500万円×90%=450万円 (a)船前後の限度型設定型貿易保険(1000万円+500万円)×90%=1350万円 (b)船前の簡易通知型包括保険 1000万円(下限) (c)船後の簡易通知型包括保険及び企業総合保険1000万円×90%=900万円
(注)y=ax+bにおける信用危険の指数aとbはバイヤーの格付評価基準と連動し、それが支払限度額の減額と撤回に反映するもの。例えば、プライベートバイヤーに対して(イ)減額の場合に①EE格&②EA格⇒③EM格&EF格のもとで更改時、(ロ)撤回の場合に①EE格&②EA格、③EM格&EF格⇒④EC格のもとで更改時、(ハ)撤回の場合に①EE格&②EA格、③EM格&EF格⇒⑤ER格&⑥EB格のもとで事実上即時の適用が想定されるもの。
民的保険の場合 請求日(通常船積日=インボイス日) 請求日+最長決済期間 (不払いと見なす日) 請求日+最長決済期間+最大30日以内 (支払遅延通知期限) 支払遅延通知期限+標準150日(待機期間満了日) (保険金請求可能日)
XX年1月20日 XX年7月18日⑥ XX年8月16日予定
(2本の未収債権分の債権回収を委任)
1000万円
XXX年1月13日(予定)⇒「請求扱い」が免れる
民的保険の最高債権残高=与信設定額(損失額の上限) 延長可能期間 ↓与信設定額の撤回
XXX年1月10日に「請求扱い」前の全額回収
(委任した債権回収会社が功を奏したもの)
支払限度額(セラー単位:11社分)
1000万円 ⑤-⑥=110日 5000万円×90%=4500万円(残枠維持)
(注①)支払期日(3月31日)+60日=5月29日(60日原則)
(注②)バイヤーの信用力が変化したことが判明した場合に与信設定額の減額・撤回が想定されるもの。