2-2.自主回収期間はどうなりますか?

金川貿易保険事務所

(2)第2グループの事例

漫画画像05

ここでは、自主回収期間はどんな場合でも比較的短いか、それとも比較的長いかどうかです。
公的保険では、自主回収期間は最大45日です。それは比較的短いもの(船積日から実質的に4.5月後。)ですから「事故扱い」になり易いわけです。
また、民的保険では、自主回収期間は80日の延長可能期間+最大30日=最大110日です。それは比較的長いもの(商業送り状の初回請求書発行日から実質的に7月後。)ですから「事故扱い」になり難いわけです。
(注)月末締めTT(後払い)3月の支払条件では支払期日がXX年2月28日③です。また、最長決済期間(180日)の起点が商業送り状の初回請求書発行日(X年11月20日)になり、その満了日が「不払いと見なす日」(XX年5月18日④)です。 (③から④は延長可能期間の80日のこと。)
2スキームで関心のあるのは、セラーのオプションにより自由にバイヤーからの延長要請に合意できるところです。