ここでは、保険をかけるときに保険会社の関与度合が多いかどうかです。
公的保険では、個別系は取引単位の輸出契約額に対して輸出契約額でもって保険関係が自動成立します。そこでは、保険料の支払いは支払限度額に所定の保険料率を乗じて一括年払いです。また、包括系は保険申込時に輸出契約等から所定の保険申込書等に転記して明らかにします。そこでは、セラーは保険会社の関与のもとで輸出契約書等とのすり合わせという照合作業があります。
また、民的保険では、１年単位の予想売上高に対して定期的（四半期毎又は半年毎）に売上高実績の報告により明らかにします。そこでは、保険会社が関与するのは「承認された与信設定額」のところです。そして、てん補の効力はバイヤーに商品を引渡した時に自動発生し、バイヤーがセラーの口座に着金した時に自動終了します。それは、セラーによる自主管理をあてにしたシンプルな保険関係にするものです。
　２スキームで関心のあるのは、取引都度に対する保険会社の関与度合です。