1.懸念材料

金川貿易保険事務所

  1. 海外取引でどういうことに懸念しておりますか?
  2. 転売差損が大きいときは、オプションにあたる
    「積出し前危険」特約をつけますか?
  3. 転売差損が小さいときは、オプションにあたる
    「積出し前危険」特約をつけないようにしますか?
  4. ユーザンス180日以内は包括系のもとで与信取引の
    貿易量をとらえますか?
  5. ユーザンス180日超は個別系のもとで許容できる
    保険料をバイヤーに転嫁できますか?

第1番は懸念材料です。海外取引では、輸出契約を締結しますと、無事に船積みができるかどうかがあります。次に船積みができますと、支払期日に貨物代金が無事に支払われるかどうかがあります。前者は積出し不能であり、後者は債権回収不能です。取引信用保険は、前者の積出し不能に保険をかけるかどうかはオプションであり、事故商品に対する転売差損がどの程度生じるかどうかです。例えば、転売差損が多く出そうであれば、「積出し前」特約を付加して保険をかけた方がよいと言えます。